住宅専門用語(は・ま・や・ら・わ行)
配電盤(はいでんばん)
電力を分配するための計器や、スイッチなどを取り付けた盤のことです。
幅木(はばき)
床と壁が接する部分に取り付ける化粧材のことを指します。
バリアフリー
障害者や高齢者の人を考えて、行動や動作が自由になるように建築上の障害(バリア)を取り除くことを指します。
出入り口や廊下の幅を広げたり床の段差を無くすことなどが一般的な考え方です。
手摺りを設置して行動の負担が少なくなるようにすることも大切です。
バルコニー
2階以上の階で居室から出入りできる形状で外部へ張り出した床に屋根が無いものを指します。
引き込み戸(ひきこみど)
戸を引いたときに、壁の中に引き込むことのできる引戸のことです。開いた時には、戸が見えなくなります。
引き違い戸(ひきちがいど)
左右2枚の戸を横方向にスライドして開閉する戸のことです。障子、窓、襖など、様々なところに一般的に用いられています。
引き戸(ひきど)
溝やレールに沿って、左右に動かし開閉する方式の戸の総称です。開き戸に比べて、開閉するためのスペースは少なくてすみますが、引き込むための場所が必要です。
引き分け戸(ひきわけど)
2枚の戸を1本の溝に並べてはめることにより、左右に引き分けて開ける戸のことです。両方の戸を開くことができるので、大きく目一杯の開口がとれます。
FIX窓(ふぃっくすまど)
主に光を取り入れる採光目的などで取り付けられるため、完全に固定されている開閉しない窓のことです。
はめ殺し窓と同義語です。
吹き抜け(ふきぬけ)
2階以上の建物で、何層かに渡って床を設けず、天井が高い空間のことです。玄関ホ-ルや居間などに設けることで、広がりのある空間ができます。
襖(ふすま)
主に和室に使用される建具のことです。木で骨組みを作り、両面に襖紙を貼った戸のことを指します。
不動沈下・不同沈下(ふどうちんか)
建物の重みで地盤が沈下を起こすことを指します。
建物が均等に沈下しない場合には亀裂が入ったり傾いたりする現象が現れます。
フラット35
民間金融機関の住宅ロ-ン債権を、住宅金融支援機構が買取り、証券化する事で最長35年間の長期固定金利を実現したものです。
フローリング
洋間などの床材に使用する部材の総称です。
厚さ12㎜から15㎜程度の床材が一般的で、一方の板の側面に彫った溝に他方の板に作った突起を差し込む加工がされています。そのため、施工した時に釘が見えない仕上がりになります。
ブラケット
建築用語としては柱や梁から横へ突き出た軒や棚を支える受け木のことを指しますが、電気工事用語として壁面に取り付けられた照明器具のこともブラケットと呼びます。
分電盤(ぶんでんばん)
屋外から引き込まれた電気を、屋内の電気回路に分けて、電気を供給するための機器です。
住宅用分電盤は、金属や樹脂などでできた箱形で、中には、電気を配電 するたくさんの分岐回路のほか、漏電が発生すると、自動的に電気を遮断する漏電遮断機や、電気の契約容量や電線の許容電流を超えた電気が流れたときに作動 する配線用遮断機がおさまっています。
平面図(へいめんず)
建物の床面から一定の高さの位置で切断し、見下ろした図面のことです。間取り図ともいいます。
ベタ基礎(べたぎそ)
建物の底面全体を鉄筋コンクリートで一体化させた基礎を指します。
ベタ基礎は耐震性に優れているので、多くの建築会社が基礎工事工法として採用しています。
ベランダ
外壁から張り出した形で設けられた床のことで、屋根のあるものをいいます。
ホルムアルデヒド
揮発性有機化合物(VOC)の一つです。気密性・断熱性効果があるため、接着剤などの建築材料に多用されているます。
ホルムアルデヒドが室内に放出され、人が吸引する事で健康障害を引起こす、シックハウス症候群の原因のひとつとされています。
幕板(まくいた)
既製品の建材と天井や壁との間にできる隙間に取り付ける化粧材のことを指します。
間口(まぐち)
建物の幅や長さを表現する時に使われる建築用語のひとつです。
間仕切り壁(まじきりかべ)
建築物の内部空間を仕切るための内壁のことです。建物の主体構造の一つである耐力壁とは区別します。
可動するものと固定的なものとがあります。
廻り縁(まわりぶち)
壁と天井が接する部分に取り付ける化粧材のことを指します。
目地(めじ)
石、レンガ、コンクリートブロックを組んだり、タイルや合板を張ったときにできる、継ぎ目部分のことです。
木造軸組工法(もくぞうじくぐみこうほう)
日本古来から使用されている工法のため、在来工法とも呼ばれます。柱・梁・土台を木の軸組で家の骨組みをつくる工法のことです。
モジュール
住宅建築の中で設計上の寸法体系のことです。
日本で古来より使われている尺(しゃく)や間(けん)もモジュールのひとつです。
日本ではモジュールの基準値を910㎜にすることが一般的です。
屋根形状(やねけいじょう)
屋根の形のことです。一般的に多く見かけるのは、切り妻と寄棟ですが、入母屋屋根、片流れ屋根、陸屋根などさまざまな種類があります。
床下換気(ゆかしたかんき)
地面から発生する水蒸気で木材が腐食しないようにベタ基礎と地面の間に防湿ポリエチレンシートを敷き詰めた上で、ベタ基礎と土台材の間へ基礎パッキン工法等で換気空間を確保して、床下の空気が自然と換気できるようにします。
床高(ゆかだか)
直下の地面、あるいは基準とする地盤面から一階床の仕上げ面までの高さのことをいいます。
建築基準法で、45cm以上と定められています。
容積率(ようせきりつ)
住宅の規模(広さ)に対する規制を示す数値のひとつです。
敷地面積に対する延べ床面積の占める割合(述床面積/敷地面積)の上限のことです。
用途地域(ようとちいき)
都市計画法により住宅地に望ましい環境づくりや、商工業に適した地域づくりなどに、それぞれの地域にふさわしい発展を促すために定められている法令です。
●低層住宅専用地域
第一種:店舗併用住宅や小中学校の建築は可ですが、低層住宅中心の静かな住環境の確保が前提の地域です。
第二種:上記の他に150㎡以内のコンビニエンスストアーなどの建築は可ですが、
静かな住環境の確保が前提の地域です。
●中高層住居専用地域
第一種:マンション、病院、大学などの建築は可で、500㎡までの店舗で有れば建築は可の地域です。
第2種:上記の店舗などが1,500㎡以下で有れば建築は可の地域です。
●住居地域
第一種:ホテル、ボウリング場などの建築は可の地域です。
第二種:上記の他にパチンコ店、カラオケボックスなどの娯楽施設も建築は可の地域です。
●準住居地域
大規模な幹線道路沿いが対象でシュールームなどが共存する地域です。
●近隣商業地域
店舗や事務所が中心となり一定規模(客席の面積が200㎡未満)の劇場も建築は可の地域です。
●商業地域
銀行、映画館、飲食店、デパート、オフィス、小規模な工場などの業務利便の増進を図る地域です。
●準工業地域
環境の悪化をもたらす懸念の無い工場が中心の地域です。
●工業地域
学校や病院の建築は出来ない地域で工場立地中心の地域です。
●工業専用地域
工場の専用地域なので住宅やマンションなどの居住する建物は建築出来ない地域です。
擁壁(ようへき)
隣地と宅地の高低差が有る場合に低い方の宅地へ土が流れ出ないように、高い方の宅地側へ鉄筋コンクリート造やコンクリートブロック造で構築する土留めのことを指します。
浴室ドア(よくしつどあ)
住宅の浴室の出入口に用いるドアのことです。開き戸、引き戸、折り戸があります。
水がかかる部分なので、アルミ製か樹脂製を使用することが多いです。
ラップサイディング
上下の板に化粧として段差を設けるタイプのサイディングのことを指します。
ヨロイ貼りとも呼ばれます。
立面図(りつめんず)
建物を四方向(通常は東西南北)から見た外観を表した図面のことです。屋根の形状や、角度、窓・玄関ドアの配置など、外観のイメージを図示しています。
両開き戸・両開きドア(りょうびらきど・りょうびらきどあ)
二枚ある扉の中央を左右に開く形式の戸です。まわりに広いスペース必要になります。
ルーフバルコニー
屋根部分を利用したバルコニーのことです。マンションなどで、階下の住戸の屋根部分を利用して設けたものが多いです。
路地状敷地(ろじじょうしきち)
敷地形状のひとつで、道路に接している間口の幅が狭く、細長い通路状になっている部分のことです。
「敷地延長」ともいいます。路地状部分を含む敷地を「袋 地」や「旗竿敷地」と呼びます。
建築基準法に、建築物の敷地は幅員4m以上の道路に2m以上接していないと建物が建てられないと定められています。
(地方自 治体によって規定が異なる場合も有ります。)
路線価(ろせんか)
市街地の道路に接する土地の、1平方メートル当たりの評価額のことです。
相続税、贈与税、地価税では、この路線価が評価基準となります。
割栗(わりぐり)
基礎工事の際に基礎コンクリートの下に敷く石のことを指します。
割栗を転圧して地面を押し固めた後に基礎コンクリートの施工をします。
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